サプリメントの効果は?

 サプリメントは英語で「補助」、「補充」というような意味で、ある成分が濃縮されて錠剤やカプセルなど通常の食品とは違う形をして作られた製品をいいます。錠剤やカプセルの形を見て薬のように思うかもしれませんが、食品であって薬とは全く別ものです。病気の治療や予防を目的とした薬ではありません。

 一般的には通常の食品よりも「健康に良い」、「健康に効果がある」、「健康の保持増進に役立つ」などの表現で販売されています。体験談が多く寄せられている製品もありますが、本当にその製品だけで良くなったのか根拠があいまいでねつ造されている可能性もあります。科学的根拠のない製品に過度な期待を寄せてはいけません。また、「専門家・研究者」「有名人」が推薦しているものも、それだけで有効性の証明にはなりません。たとえ専門家であっても、複数の専門家による多角的・客観的な評価が必要です。

 一般に販売されているサプリメントは、科学的データとして有効性が認められていないために保険では認められていません。しかし、全く効かないというデータもありません。個人差があることもきちんと検証されていません。したがって、「これは無効だから飲むな」と公式に断言できないのです。現在市販されているものでも、科学的に有効性が明らかになれば、将来厚生省が薬として認める可能性はあります。

 サプリメントと薬を併用することの安全性は解明されていません。かかりつけの医師に相談・確認をしてください。