痛 風

 暴飲暴食した翌朝、急に足の親ゆびのつけ根が赤く腫れて痛くなることがあります。これが痛風発作です。安静にしていても風が吹いても痛いということで、このような名称で呼ばれています。

他には、足関節、足の甲、痛 風

 暴飲暴食した翌朝、急に足の親ゆびのつけ根が赤く腫れて痛くなることがあります。これが痛風発作です。安静にしていても風が吹いても痛いということで、このような名称で呼ばれています。

他には、足関節、足の甲、アキレス腱のつけ根、膝、手首にも起こることがあります。血液中の尿酸が上昇し(高尿酸血症)、それが関節の中にたまると結晶となり、これを白血球が処理しようとして炎症が起こる(痛風発作)のです。

痛風発作は、高尿酸血症の症状がはっきりとわかる形で現れただけで、氷山の一角にすぎません。高尿酸血症を放置しておくと、関節症状以外にも腎障害、尿路結石、脳・血管病を引き起こす危険性が高くなります。この水面下にかくれて見えない痛風発作以外の病気が恐ろしいのです。

高尿酸血症の患者さんでは、メタボリックシンドローム(肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病)との合併頻度も高いのです。 治療ですが、痛風発作時は消炎鎮痛薬を内服します。痛風発作がおさまったら、尿酸値をコントロールする薬を長期間内服します。(発作がある時に尿酸値を急に下げると、逆に発作がひどくなることがあるからです。)もちろん、食事や運動、飲酒などのライフスタイルの改善が基本となります。

痛風発作の痛みが無くなると、通院治療の意欲が失われ治療を中断してしまいがちです。しかし、治療を止めてしまうと腎・尿路障害などの合併症の発生率が高まり、重篤な疾患を起こすことにもなりかねません。尿酸値を気長にコントロールすることが重要であり、長期間薬を飲み続ける必要があります。尿酸値がコントロールできれば、薬を減量したり、やめたりすることも可能であり、克服できる病気でもあるのです。

アキレス腱のつけ根、膝、手首にも起こることがあります。血液中の尿酸が上昇し(高尿酸血症)、それが関節の中にたまると結晶となり、これを白血球が処理しようとして炎症が起こる(痛風発作)のです。

痛風発作は、高尿酸血症の症状がはっきりとわかる形で現れただけで、氷山の一角にすぎません。高尿酸血症を放置しておくと、関節症状以外にも腎障害、尿路結石、脳・血管病を引き起こす危険性が高くなります。この水面下にかくれて見えない痛風発作以外の病気が恐ろしいのです。

高尿酸血症の患者さんでは、メタボリックシンドローム(肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病)との合併頻度も高いのです。 治療ですが、痛風発作時は消炎鎮痛薬を内服します。痛風発作がおさまったら、尿酸値をコントロールする薬を長期間内服します。(発作がある時に尿酸値を急に下げると、逆に発作がひどくなることがあるからです。)もちろん、食事や運動、飲酒などのライフスタイルの改善が基本となります。

痛風発作の痛みが無くなると、通院治療の意欲が失われ治療を中断してしまいがちです。しかし、治療を止めてしまうと腎・尿路障害などの合併症の発生率が高まり、重篤な疾患を起こすことにもなりかねません。尿酸値を気長にコントロールすることが重要であり、長期間薬を飲み続ける必要があります。尿酸値がコントロールできれば、薬を減量したり、やめたりすることも可能であり、克服できる病気でもあるのです。